校長通信

入学式

令和7年4月8日(火)、春光うららかなこの佳き日に、入学式を迎えることができました。桜満開のもと天候にも恵まれ、素晴らしい日となりました。今年度の入学生は全定あわせて223名の生徒が入学してくれました。早く新しい環境にも慣れ、ご自身の夢や目標の実現に向かって、実のある高校生活を送っていただきたいと思っています。 新入生には、式辞の中で次の二つのことをお話ししました。

一つ目は、学業、部活動、学校行事の大切さついてです。まず学生の本分は学業であり、将来への大きな夢や希望を実現させるためには、その基盤となる学力が必要です。高校の学習内容は一段と高度になり、受け身の学習では、不十分です。工業のスペシャリストになる意志を強く持って主体的に授業に臨んでください。地道な積み重ねこそが、大きな夢や希望の実現に繋がるのです。さらに部活動や学校行事にも全力で取り組んで欲しいと思います。本校では、全国大会や関東大会に出場する部活動もありますが、さらなる活性化に取り組んでもいます。また学校行事でも体育祭を始め、大変楽しい行事も予定しています。部活動や学校行事にも積極的に参加してください。

二つ目は、「よき友をつくれ」ということです。皆さんが一生を通じて真の友を得られるのは、高校時代だと言えます。真剣に努力し合う人と人との間にこそ、真の友情が生まれます。皆さんも目先の利害や感覚だけで遊び半分や調子を合わせるだけの付き合いに入ると共に足を引っ張り合って低きに沈み、ついには取り返しのつかない悔いを残すことになります。学校は勉強する場所であると同時に良い友人を作って切磋琢磨する場所であります。本校での三年ないし4年間の生活の中で多くの友人と巡り逢って欲しい、そしてお互いに競い励まし合いながら、友人を沢山作り、これからの長い人生を支えてくれるに足る確かな友情を育んで欲しいと思います。そして様々なことに挑戦し、悩み、苦しみそれを通じて充実した高校生活を送って欲しい。

以上二つのことをお話しましたが、これらのことを実践し、新入生の皆さんが、自己を伸ばし、人間性を高められるようにしてください。私たち教職員も全力で応援します。

新たな旅立ち

 令和7年3月3日(月)、ひな祭りの佳き日に卒業式を迎えることができました。当日は生憎の天候ではありましたが、気持ちは晴々とした思いでありました。先生方をはじめ多くのご来賓、保護者の皆様に見守られながら全日制185名、定時制14名の生徒達が巣立っていきました。卒業生の皆さんには、これまでお世話になった方々への感謝を忘れず、これからの人生を大いに楽しんでいただきたいと思います。ただ一方、現在、世界では様々な価値観が交錯する中、分断が生まれ争いが起きたり、国内に目を向けても様々な事件や災害が発生するなど、日々の生活が当たり前に過ごせていない方々が沢山います。そう考えると今の我々の平凡な生活は、当たり前ではなく実は奇跡なのかもしれませんね。奇跡だとすれば、尚更、日々の生活にも感謝の気持ちを持つことが大切です。是非、どんな些細なことでも当たり前と思わず、感謝の気持ちを持ち続けていただきたいと思います。これからの人生、様々ことがあり、良いことよりも寧ろ辛く厳しいことの方が多いかもしれません。でも常に感謝の気持ちを忘れず、前向きな姿勢でいてください。日本を代表する経済人である稲盛和夫氏は次のようなことを述べています。

「この宇宙には、すべてのものを慈しみ、優しく育ててくれる愛が充満している。この宇宙には、すべてのものを慈しみ、良い方向へと育てていく宇宙の意思がある。このよき宇宙に住むものは、良きことを考え、良きことを行うことにより、人生は好転する。」

卒業生の皆さんのご活躍を心より祈念しています。

小さな一歩から大きな軌跡

 令和7年2月22日(土)、ぐんまeスポーツアワードがビエント高崎ビックキューブで開催されました。本校eスポーツ同好会が活性化部門に参加し、見事大賞を受賞しました。発表のテーマは「小さな一歩から大きな軌跡」です。

 本校eスポーツ同好会は、昨年の7月に、「面白そうだから」を理由に三年生だけの8人でスタートしました。当初は活動場所も定まらず、思った以上に四苦八苦していたようでありました。環境整備においても、糸井ホールディングス様から機材を借りたり、自前で機材を用意したりと地道に活動を行っていたようであります。また時には伊勢崎市のイベントにサポートで参加するなど地域貢献活動も行っていました。今回は大変短期間ではありましたが、このような地道な活動の様子やこれからの夢や目標について発表を行ってくれました。発表は部員を代表して、長岡さん、齋藤さん、小野里さんの三人が発表してくれました。発表においてもトラブルはあったもの堂々と落ち着いて発表してくれていました。今回の発表は、正にテーマ通り、小さな一歩から大きな軌跡の始まりと感じました。これまでの経験は、全て皆さんの活動の源となります。今後の活躍にも期待しています。

感謝の詰まった予餞会

令和7年2月6日(木)メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎で予餞会を開催しました。この予餞会は、皆さんの感謝や恩などの愛情が詰まった素晴らしい会であります。この会を通じて、それぞれが高校生活を振り返り、お世話になった先輩、後輩、友人、先生方に対して、改めて感謝を感じ取る機会にしていただきたいと思います。ところで皆さん、「恩送り」という言葉を知っていますか?助けや優しさをくれた相手に何らかの形でお返しする「恩返し」ではなく、自分が受け取った思いやりある行為を全く関係のない第三者に受け渡していく、それが「恩送り」。いわば「恩のバトンリレー」です。是非皆さんもいただいた恩は、別の誰かに何でもいいですから恩送りをしてみてください。恩のバトンリレーが連鎖的に起これば、より一層素晴らしい学校に素晴らしい世の中になるのではないでしょうか?皆さんの善意ある心掛けに期待しています。

 

令和6年度 校内研究発表大会について

 

 

  令和7年2月3日、本校の校内研究発表大会が、メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎で行われました。当日はお忙しい中、ご来賓として、伊勢崎市の臂市長をはじめ、本校学校評議員の皆様、佐波伊勢崎産業振興会会員の皆様並びに各中学校の先生方等、多数お越しいただきました。大変ありがとうございました。

さて、今回は各科の代表5班が課題研究で取り組んだテーマについて発表をしてくれました。工業の特色の一つにものづくりがありますが、どの班も今までの学習で学んだ知識を活かし,探究心と工夫を凝らした素晴らしい取組でありました。発表においても、分かりやすく堂々とした内容で皆さんの成長した姿を見ることができ、大変嬉しく思いました。ただ製作過程においては、思うほど簡単ではなく様々な失敗や苦い経験もされたことも思います。これらの問題をいかに克服するかが大切であり、それが真の学習なのです。また今回、発表できながった三年生諸君においても、同様な取組をしており、大きく成長してくれたことと思います。これらの貴重な体験は、確実に皆さんの力になる筈です。今後も是非、行動を意識してください。「Take Action!」